今津町という古くからの琵琶湖沿いの街並み通りと、琵琶湖の浜縁りに繋ぐように建てられた家。
街の通りと琵琶湖の水際を直接つなぐ場所を、この建築の中に取り込みたい。
マリンスポーツ SUP を愉しむための格納場所を造り、新たにこの建物のオーナーなられたお施主様のリノベーションのイメージの建築です。
-リビング土間-
琵琶湖の砂浜からスライド建具を通りタイル床に入室ができます。床タイルには床暖房設備を完備し、冬でも快適に過ごせます。
-玄関土間から-
奥行が約15mの玄関からの土間が建物を東西につきぬけます。
ー通り土間ー
ガラスの建具の反対側が厨房カウンター。土間を抜けるとSUPの格納室につながります。
ー琵琶湖ー
通り土間をあけるとそのまま琵琶湖へドアをあければそこは浜辺。
-SUP格納室-
後方のドアを開ければまっすぐに
琵琶湖へボードを運び出せます。
ーガラスー
オーナー様が自ら探し、選んだデザインのガラスを建具に取り入れて、厨房から通り土間の目線に高さを合わせています。
ー厨房ー
手前FIXガラスの外は中庭になり
外からの光を厨房内に採り入れます。
ーカウンター席ー
椅子を置いて程良い奥行に合わせた無垢材のカウンター席とし、正面壁は拭き易いモザイクタイル貼りです。
-建具-
椅子の背が当たる部分は透明アクリルガラスで割れないように配慮しています。
ーキッチンー
シンクは業務用で使い勝手を優先し、テーブル冷蔵庫で作業台も兼ねています。
ー浴室ー
脱衣室からとリビングから双方から入室できる浴室です。
システムバスルームではなく、防水層をつくりタイル仕上げの浴室になります。
-無双建具-
建具はすべて枠から造るフルオーダーで製作してます。
ー左官壁ー
オーナー様の手により仕上げられた左官壁
高島市 今津 湖畔の家
スライド建具と大きなFIXガラスの向こうに見えるのは 標高1.377mの伊吹山。
世界第一の降雪記録をもつ山の姿が美しく湖面に浮かぶ風景は限られた浜付の敷地に建つ家ならではのもの。
左手の湖面に浮かぶ壁面の切り立つ竹生島は、花崗岩の一枚岩といわれ
美しさは古来より知られ葛籠尾崎の南2㎞に位置しています。
近年の高島市の観光は、白髭神社、藤樹の里、函館山、メタセコイヤ並木など
も相まって今津港からの竹生島へのクルーズ船も人気のひとつです。
今津港からも毎日、多くの人がこの島に渡り、宝厳寺、都久夫須麻神社に参拝されます。
リビングから目前の湖面では、穏やかな時は、SUPやボート漕艇も優雅に湖面を走っています。
今回のリノベーション計画のひとつに、湖上スポーツを十分に愉しむために砂浜から建物内にアクセスしやすいように、SUP(スタンドアップパドルボート)を格納し外部シャワー室を設け、さらに浴室への動線を重視してあります。
現場建物の正面から一望できる琵琶湖は、日々表情を変え、穏やかな湖面の日はいつまでもつい見入ってしまいます。
素材
既存柱やグリッドを有効に寸法利用するため、また家屋の性質を考慮して有機的なリノベーション空間を実現するためにも素材感を大切にしました。
枠材や手に触れる場所、床材、には無垢材を多用し、この建物のメインである通り土間は
オーナー様のご自身の手で、左官壁に仕上げていただきました。
通り土間 昔の姿
玄関を入ると土間がまっすぐ奥につき抜ける様相はこの建物の建築当初の姿に近い形です。玄関から湖面へ通りぬけるための 通り土間 であり、
琵琶湖からの風を通すための通路でもあります。通り土間と並行して、玄関土間からキッチンにあがれば、室内の縦の経路を
まっすぐにリビング土間に向かい、そこから琵琶湖にでる、動線となっています。
リビング階段
リビングから二階に上がる階段は閉鎖感をなくすために壁は作らずにガラス建具で空間を仕切り、リビング床タイルの床暖房の温熱効果や冷暖房に配慮しています。
浴室
SUPをした後に、琵琶湖からそのまま浴室に向かうためタイル床を通り浴室に入る
そしてガラス越しに湖面を眺めながら浴槽にゆっくり浸かる。この動線イメージの浴室です。
週末別荘として、都会の日常から琵琶湖という美しい景観の水辺につながる空間は
オーナー様ご夫婦と意見を出し合いながら、じっくりプランを練り
湖上スポーツを愉しく快適に過ごすための実用空間と、花鳥風月をたしなむ余裕時間を
相まって調和させる場所を両立できるリノベーション設計をしました。
西川真悟建築設計 一級建築士事務所
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