子供の頃から建築の道を志していたわけではありません。
中学から高校そして大学へと、この時点でも建築をしたいと考えておらず、大学は経済学部です。
父の職業は警察官でした。父からは警察官はどうだ、という話をされたことありません。
大学時代に伯父の不動産会社でアルバイトをさせてもらい、そこで初めて不動産という仕事に興味をもちはじめました。
社会人となり就職先が住宅メーカー(営業)で、ここから建築の道に入っていくことになりました。
しかし営業という枠にはめられて設計や施工に直接仕事として携われず、お客さんと十分に打ちあわせをした内容を
ダイレクトに現場に反映できない歯がゆさ。やはり自分で設計して現場に入り、施工とあわせてお客様と自分が納得する
建築をしていくことが、一番良い仕事ができる環境であると確信しました。
建築と地面(不動産)は続きで考えることがおおく、宅地建物取引士の資格も取得し、
施工の現場だけでなく設計も自身で行うこと。そのために一級建築士となり現在、設計と施工に日々精進しています。
建築とはクライアントの資産を造ることです。
クライアントの想いのこもった大切な資産を、設計者のエゴやわがままで、自己表現したり、自己主張する場ではありません。
またお金を出すからといって、クライアントの言うがままの建築も、誰の益にもならないのです。
最終的に有益な資産となるのかを十分に考えて提言し、何度もお話をする必要があるのは言うまでもありません。
私自身が常日頃、口にする言葉ですが
その地その場にふさわしい建物はどのような建築なのか…
歴史の長い国である日本においてのモノづくり。それは現代、現時点だけを見て建築するのではなく
時代の流れ、歴史の背景をじっくりと捉えて、古き良きと新しいものとを編み込み織りなすものではないでしょうか。
移り変わる世の中で、建築物という、地面の上に建つ構造物をいかに存在させていくのか。
一度完成すると簡単には更新できない、息の長いスパンのモノづくり。
簡単ではありませんが、これが建築の面白さです。
建築は連携プレーで現場が進んでいきます。
仲間の連携の大切さと、それぞれ自身の思いやりが大切です。
ある段階で、ある業種の職人が好き勝手をしますとスムーズに現場が進みません。
また自分の受け持つ範囲や工程さえクリアできれば、あとは知らないよ などというのも当然よろしくありません。
建築の工程は幾十にも重なります。
自分の受け持つ仕事の前と後ろには必ず他の仲間が仕事をします。
自分の次の工程を受け持つ仲間が苦労するような仕事は誰しも良くないと考えます。
様々な技能を持つ職人がひとつのチームとして1つの建築を造りあげる。皆これを胸に、ゴールを目指します。
西川真悟建築設計 一級建築士事務所
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