最初に手掛けさせていただいたリノベーションが24年前。
当初は水廻りを中心に一階の約半分を完全に新しく造り替えた建築でした。
今回は建物全体が広く部屋数もある現状を、ライフスタイルの移り変わりと共に
必要な場所やそうでない部屋を一新して、リモートスタイルワークにも合わせたプランを組み込み考案しました。
ダイニングキッチンと隣り合うリビングの多様性を考え、新しい階段と吹抜け、二階ホールとつながる空間を
オーナー様の要望の無垢の素材を多く使い、明るいより広々とした、一階から二階まで各場所が利用しやすい、あたらしい日本家屋に
耐震補強とともにリノベーションしました。
-ダイニング~リビング-
階段と二階ホール 吹抜け そしてリビング ダイニング
この連続した空間を快適に過ごせるように
階段室のガラス建具や吹抜け窓を配置製作しています。
-階段-
ガラス建具で階段を仕切る
二階ホールへとつながる空間であり温熱環境へ配慮した
吹抜け階段です。
ー石垣ー
ダイニングルームの横長窓に面して視線に入るのは隣接道路面を支える石組です。道行く人からの目線が入らないように石垣上に垣根があり程よい緑の目隠しとなっています。
ー空調対策と格子建具 ー
階段上は二階ホール
冷暖房の区切りとして
階段を囲むデザインの建具
ー 階段 -
階段を新しく造り直し、勾配も緩く
蹴上を抑え上がり易くなっています。
-吹抜け -
リビングは吹抜けとなり
二階の室内窓を開けると、空気が循環して
過ごし易い季節は開け放して快適に過ごせます。
ー既存和室ー
二間続きの和室を残して吹抜けの採光を
既存の部屋に取り入れています。
ーダイニングキッチン ー
ー吹抜けー
-吹抜け下の仕事カウンター -
ーキッチンー
ー梁表し ー
琵琶湖や比良山系の美しい風景を楽しむ部屋を
天井を高くして梁見せにしています。
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ーワークスペースー
桧の無垢板のデスク
リモートワークの日のために
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大津市 八屋戸 梁と吹抜の家 周辺
八屋戸 古地図も多く存在する古くからの集落です。
守山石で名が知られる守山地区八屋戸でもあります。
ここにしか産出しないという稀有な岩石
この地から出される石は古来から京都の庭園にも多用され
縞模様が美しい石肌は、水平を基準とする庭園に変化を与えるものであります。
周囲の建物群は建築年の違いはありますが、瓦屋根の日本家屋が多く残り
手入れが行き届いた建築物が街道沿いに並んでいます。
琵琶湖に平行して立ち並ぶ比良山系から山裾を経て
琵琶湖水面に伸びゆく曲線地形は二階窓から眺めていて美しい景観です。
農業も営まれている家もおおく、母屋と農業倉庫、蔵などそれぞれ点在し
湖西地域の山麓にある穏やかな街並みは、石垣と水路が美しく
水音とともに静かな時がながれ、八屋戸という名の響きのよい
地名にふさわしい場所です。
西川真悟建築設計 一級建築士事務所
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