100年以上経過した町家のリノベーション
祭りの曳山が目前に鑑賞できる窓は改修し和紙障子をいれ、開ければ絵の額縁のように祭りを鑑賞できます。
-古材の梁をみせる-
屋根を支えて続けて約100年を経過した梁を塗装し美しく見せています。
ー空間を仕切らない建具ー
見た目も軽やかで仕切りであって仕切りでない雰囲気の障子建具。
-キッチン-
壁付け型のキッチンで前後の動線を妨げず、また大き目のテーブルを配置しても余裕あるスペースとしています。
-朱色と藍色の和紙の障子-
大津祭りの賑わいを想い、昔の賑わいから遠くなってしまった商店街に、日常から鮮やかな大津祭りの色合いを示したいと感じて通りから見える窓に入れました。
-リビングはワンルーム-
でも気分や来客で空間を分割したい。
天井に見える梁は長年大屋根を支えてきた構造梁です。
-予備室と水廻り-
奥の障子を開けると、予備室とトイレがあり、さらに奥には洗面室 浴室があります。 室内干しができるようにも。細長い建物形状を有効に平面しているプランです。
階段スペース
二階ホールとなる階段スペースは明るさ取り入れるために外部からの窓からFIXととガラスブロックを壁に仕込んであります。
1階の外からの入口
商店街の通りに面しているのでドアは内開きです。シューズ収納の上には自転車フック。
商店街の通路に面しています。
周りの壁は昔のままです。
改装工事中のひとコマ
ちょうど大津祭りの開催が改修工事中にあり、
リビング窓(改装中)からの曳山を撮影
大津百町のひとつ 寺町
大津祭の十三基の、三輪の大輪の曳山が、華麗で煌びやかな出で立ちで大勢の見物客の中を通るクライマックスの通り。
いつしか大津百町とは言われず町名は変わり、時代の流れと共に人の流れも移り変わる風景は
どこの地方にもある風景ですが、県庁所在地の中心地であることには変わりません。
大津祭も国指定重要無形民俗文化財となり今後、かつての百町とはいわないまでも
観光を基材として発展してゆきたいと考えるのは、京都の世界的な観光地
に隣接しながらも長年、観光下手な大津市の、市民として皆が望むところです。
以前の古い間仕切りや天井で閉塞感があった室内を構造梁を表すことで空間に広がりを表現しています。
隣の建物とは棟続きであり、梁や桁など共通の構造になっています。
そのため部分的ではありますが、耐震補強を行い、設備機器を一新して現代の住環境に満足できるようにしました。
西川真悟建築設計 一級建築士事務所
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