母屋の横に 介護の住まいを増築
施主様のご要望
母屋に隣接して大きめのひとつの部屋でくつろげるスペースと寝室、使い勝手のよい介助が容易な広いトイレ サニタリーを
つなげて利用したい。内装は日常を送るのに身体にやさしい素材を使い、明るい空間と通風に優れたプランにする。
二階部分は家族が集まりみんなで食事を愉しむことができるアウトドアテラスを造りたい。もちろん日常は洗濯干しにも利用できるように雨風に対処した構造を希望。
ーワンルームの居室ー
全面温水床暖房により床面から室内を温めて快適に過ごせます。
畳以外の床はコルクタイルで足ざわりも柔らかめで万一の転倒にも
なるべく身体へのダメージを低くします。
ー水回りは近く便利にー
ベットスペース横に洗面とトイレを配置して夜間のトイレ移動距離が短くなるように配慮しています。また仕切りは壁ではなく、大きく開けられるように、空間を開け放すと仕切りができるように引き戸を3枚にしています。
ー洗面と収納ー
洗面からの収納と建具を開けたらベットからの収納の什器。現場にて工事中に制作することでコストを削減しています。
ーミニキッチンー
母屋での食事なので大きなキッチンは不要ですが、少しお茶を飲むためなどに程よい大きさのミニキッチンがあれば介助する側から見ても便利です。
ーバルコニー ガラスブロックー
母屋とバルコニーをつなげて3世代でバーベキューを楽しんだりもできて、透明ポリカの屋根により雨の日の洗濯干しの作業も問題なくできます。
ーゴミ箱 ワゴンー
分別のゴミ入れが2~3個入ります。
できれば隠したいのがゴミ入れですね。
軽く引けばタイヤつきなので容易に引き出せます。
ー堀炬燵ー
長年、堀コタツを使われているお二人には
住まいが新しくなっても必需品な設備です。テーブルとイスのような感覚で座れる堀炬燵はテレビを見るなどの姿勢も楽です。
ーSKシンクをつけるー
湯と水が使えるSKシンクをバルコニーの隅に設置すれば冬の清掃もお湯が使えて大変便利です。
考察とプランニング
母屋は10数年前に新築として建築させていただいた無垢材や左官壁を多く使った建物です。
今回の増築はエキスパンションジョイントとしながらも既存部と増築部は建具で行き来できる計画です。
身体にやさしい素材を使う 床は畳以外はコルクフロアを敷き詰めています。また畳下から通路、ベッドスペース、さらにトイレ・サニタリーまで温水床暖房を完備。コルクタイルはほど良く柔らかく、素材に通じる体温のみでも、やんわりと温かみを感じます。
西川真悟建築設計 一級建築士事務所
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