施主様のご要望
古い木造の家ですが、孫の人数も増え、狭いながらもなんとか広く住みたい。増築する場所はないので
大きさを変えないで、新しい住みやすい家にしたい。
もとは和室の続き間を
リビングキッチンに生まれ変わりました。対面幅が2300mmほどの奥行
薄い壁収納棚
日常に使う食器は建具のない
奥行150mm程度の棚に並べて
います。
横移動の動線のキッチン
手前が冷蔵庫横で奥がダイニングテーブルとPCスペース
空間に合わせて作るテーブル
家族5人が並んで向かいあうことができるギリギリの大きさ
でも窓下には本や雑誌も収納できる書棚を造作。
無垢材のキッチンの天板
対面キッチンカウンターは
狭いな幅でも必要にして十分な幅で作る。
素材はホワイトアッシュ材。
二段の変則な形は見た目と
調味料の仮置きにも便利。無垢材でこそできる形です。
リビング側からみるキッチン
開口の高さは1800mmほど。以前の和室の増築の建具部分です。
右側の斜め壁は階段の下。
before
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考察とプランニング
昭和の高度成長期に多く建てられた木造住宅を
家族構成の移り変わりに合わせて、現代の快適な設備機器類を取り入れながら、自然素材を加えつつ便利な動線と
通風と採光に配慮したプランにしたい。
そのためには、水廻りの配置を全て移動し、以前の増築した和室続き間をダイニングキッチンとする。
リビングは中央に位置して洗面トイレ浴室へのゾーンにもアクセスしやすく、団欒の場所になるよう広さも確保したい。
増築するスペースはなく、今の建築空間内でどれだけ快適な住まいの変貌できるのか?
家族構成からみて、減築はまずありません。
課題は、トイレ2か所 洗面2か所 1坪の浴室 1階の個室は残し、収納と仏間をつくる。
そして、みんなでたのしく食事できる場所と・・・動線の良いキッチンです。
建替える費用からみると総額ではやはりリフォームしたほうが、金額は低く抑えられることと
どれだけ満足度の高い、新しい居住空間に生まれ変わることができるのか
プランを充分に検討した結果、全体をリフォームすることになりました。
この建物を購入されたのは随分依然のことです。
一階の細長い洋室部分は購入してから増築された部屋です。
月日は流れ家族構成も変わりまた、あたらしい家族も増え、旧態前の間取りでは、使い勝手も悪い上、トイレをはじめとする水廻り不足になっていました。
昭和の高度成長期に大量に建てられた木造住宅の住まいを 取り壊すことなどせず 今の家族の心地良い住まいに再生しました。
まだまだ成長してゆく家族のため できるだけフレキシブルに住まうように 限られた空間に広がりをもたせるように
古家を明るく住んで愉しい家に再生しました。
西川真悟建築設計 一級建築士事務所
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